コーナーに置けるアンティーク調のテレビボード


アンティーク調のテレビボードをご依頼頂きました。初の受注となった思い入れのある一品です。小口隠しにBRIWAXで着色した枠が、全体を引き締めるアクセントになりました


それでは作製工程をご紹介します


大型のテレビをしっかり支えるため、メイン材は24mmの構造合板を使用しました。仕上がり重量は重くなりますが、強度と安全性を高めます

お盆休み開けを待って業者から合板が届くと、まずは中棚を支えるための溝を彫りました。

今回、板と板の接合は実(さね)継を採用しました。接続したい板に同じ幅の溝を彫って板を差し込み、結合強度を上げる方法です。長い辺でも強固に結合することができます

塗装の前に仮組みしています。直角以外の角度カットが多いので、各パーツの面を合わせるために、慎重に調整をしています。この日は猛暑日で汗だくだくの作業でした。サウナより汗かいていたと思います。こういう日の水分補給、日焼け対策は入念に。


仮組みができたら塗装です。今回はアンティークテイスト仕上げのオーダーだったので、ターナーミルクペイント2色使いで再現しました。まず、下地の色となるディキシーブルーを全体に塗布します

ミルクペイントは乾くのが非常に早く、時間短縮できて助かりました。発色も鮮やかで風合いもよく、今後も使っていきたいと思います。ベースの色が乾いたら、メインカラーのホワイトを塗っていきます。ホワイトは乾かないうちに「掠れ」加工を施しました。金ブラシでこすったり、ウェスで拭き取ったり様々なやり方で実現しています。手間がかかりますが楽しい作業でした

ちなみに、アンティーク加工の塗装は端材で練習してから本番に望みました。何事も下調べは大事ですね。ここで何度も失敗しておいてよかったです。

塗り上がったら表面保護のトップコートを塗布します。テレビやデッキといった重い物を乗せるので、塗装がはげないよう2度塗りしました。ミルクペイントのトップコートはテカテカせず、マットな質感を残すので好印象です


塗装後、改めて組み立てていきます。

小口隠しフレームもしっかり着色します


最後に、引き出しを作っていきます。今回のテレビ台は上から見ると台形の形をしているので、それにピッタリはまる形状にします

90°以外の角度カットがここでも出てきますね。このために用意したデジタル角度計が大活躍でした

引き出しは外側だけなく、内側もフル塗装しています。色があると断然質感が違いますね

こうしてできあがったのがこちらです。いかがでしょうか。

できれば屋内で撮影したかったのですが、一度完成してしまうと家の中に運び込むのが困難だったので諦めました。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

今回紹介した品は納品済ですが、同様のテイストで自由に作製可能ですので、お気軽にお問合せ頂ければと思います。

お問合せお待ちしています



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